皆さんは“ドボク”という言葉からどんなことを連想しますか。
道路で穴を掘るパワーショベルや地面をならすブルドーザー?
それともヘルメットを着けて忙しく働く人たち?
おそらく道路工事や土木工事のイメージがほとんどではないでしょうか。
しかしそれは、“ドボク”のほんの一面を示しているに過ぎないのです。
“ドボク”について研究する学問「土木工学」は、英語ではCivil Engineering(市民工学)といい、私たち市民の生活を根本で支える重要な学問とされています。
考えてもみてください。地上にある人工物のうち、ビルや家などの建物を除くほとんどすべて~道路、橋、トンネル、上下水道、水路やダム、堤防、護岸、整地された土地など~は、土木工学の成果物です。
さらに防災や環境保全、ものづくりなど、SDGsを実現する上で欠かせない分野においても、土木工学は大きな役割を果たしています。気がついたら社会のあれもこれも、実は“ドボク”に通じていた!なんて、知ればビックリするに違いありません。
これからご紹介するのは、生産工学部土木工学科で行われている独創的な研究の数々。
さまざまな領域に広がるこれらの研究を巡りながら、ぜひ“ドボク”の多様性と面白さを再発見してください。