
奥深い土木の知恵を身につけ、
本当に楽しいと思える
仕事を探そう!
永山 優樹さん
東芝インフラシステムズ株式会社
奥深い土木の知恵を身につけ、
本当に楽しいと思える
仕事を探そう!
東芝インフラシステムズ株式会社
入学当初は学校の先生になりたくて、理科の教職免許などを取ろうと思っていました。でも、実際に授業を受けていく中で、その面白さに気づいてきたんです。大学の授業では、製図がいちばん楽しかったですね。少しずつ検討しながら、きれいな図面を引っ張っていくのが面白かったというか、私はものづくりに憧れていたので、製図をすることが自分にとってものづくりのイメージにすごく近かったんでしょうね。研究室は港湾工学研究室で、コメツキガニを使ったマイクロプラスチックの研究なども行っていました。土木というのは工学の中でも自然を相手にする学問なので、非常に幅が広く奥も深い。そういう点に興味がある人には魅力的な学問だと思います。
生産実習では建設コンサルタントに行きました。まさに図面をつくる会社なのですが、自分の考えるものづくりとはちょっと違うという感じがして、コンサルは就活先から除外しました。もちろん生産実習に失敗したという気持ちはなく、将来の選択肢を絞るきっかけになってよかったと思っています。そうした経験もあり、卒業後は社会システム事業や鉄道システム事業などを行う東芝インフラシステムズ株式会社に就職しました。新しい鉄道技術や鉄道の電設技術を持っている会社で、そこに将来性や革新性を感じたのが入社の理由です。現在私が行っているのは鉄道の変電所をはじめ、電気工事などのエンジニアリングで、工程管理や品質管理などが大きな仕事となります。必要な電気関係の知識は、入社してから勉強しました。
これは働いていて感じることですが、時々仕事のゴールがわからなくなることがあります。そんな時に大学の卒業研究について思い出します。研究には背景や目的、課題というものがあり、何らかの手段を使って結果を導き、次に何をすべきかという流れがあります。そうした体系的な考え方を、卒研を通して学ばせてもらいましたが、それは仕事上の問題を解決する上でもとても役に立っています。ぜひ皆さんにも、土木を通じて考える力を養い、自分がいちばん楽しいと思える仕事に挑戦してほしいと思います。
永山 優樹さん
東京都・多摩大学目黒高等学校出身。2018年に土木工学科を卒業後、東芝インフラシステムズ株式会に入社。現在は、交通システム統括部 交通システム建設部 サービス・品質担当。