
生産実習で会社を深く体験し、
土木の魅力に気づいてほしい。
佐川 克豊さん
松原建設株式会社
生産実習で会社を深く体験し、
土木の魅力に気づいてほしい。
松原建設株式会社
私の出身地は新潟県で、大学受験は1980年代のことです。当時の新潟は高速道路や新幹線などの建設ラッシュが続き、まさに土木の時代でした。そんな空気の中で私も土木の道を志し、生産工学部の土木工学科に入学しました。研究室では施工管理について学び、卒業後はゼネコンに就職。施工管理の仕事に就いていました。その後、縁あって松原建設株式会社に入社。現在は代表取締役として経営に携わっています。
松原建設は千葉市に本社を置き、全国で事業を展開する建設会社です。とくに港湾や海岸、河川、港やダムの浚渫工事など水上工事に強く、国内で多くの施工実績を誇ります。また、大手ゼネコンなどが保有していない小型船などを多数保有。組み合わせ式の台船を使ったユニフロート工法も早くから導入し、大手が手を出しにくいダムや河川などのニッチな分野で、独自の技術やノウハウを蓄積しています。このように当社の工事は、私が若い頃ゼネコンでやっていたようなものとはかなり異なります。特殊な機械や船舶なども扱うので、そういう面白さはあるかもしれません。私も入社当初は戸惑いましたが、基本は同じなのですぐに慣れることができました。一方、水上で行う工事は自然相手でリスク管理は変です。当社も安全第一を社命としつつ、自然災害への対応や災害復興にも力を尽くしていきたいと考えています。
学生時代は新潟県の土木会社で生産実習に取り組みました。当時はまだインターンシップも一般的ではなく、バイト代わりに肉体労働を任されたので、かなりキツかった記憶があります。最近はお客さんとして大切に扱われる場合が多いみたいですね。もちろん当社も学生を受け入れており、とてもいい制度だと思います。他のインターンシップでは、期間が短すぎて会社のことがわかりません。当社では作業着に着替えて、測量や図面作成、船の手入れなどをやってもらいました。やはりここまでしないと、現場で働く人の気持ちは理解できないと思います。ぜひこうした体験を積んで土木の魅力に気づき、当社に来てもらえたら嬉しいですね。
佐川 克豊さん
新潟県立小千谷高等学校出身。1988年に土木工学科を卒業後、ゼネコン勤務を経て松原建設株式会社に入社。現在、代表取締役。