土質工学研究室 秋葉正一教授

ニッポンの誇り、
安心して歩ける道路を守る。

土質工学研究室

秋葉正一教授

「キレイで歩きやすい」と、海外の観光客も賞賛する日本の道路。確かに都市部の道路は管理も行き届き、足をすくう穴やデコボコなどもほぼ皆無です。ところがそんな整った道路の地下に穴ボコが生まれていて、料理に使うお麩のような状態になっているとしたら、なんとも穏やかではありませんよね。原因は、道路に埋設されている各種ライフライン。例えば下水管が老朽化して破損すると、周囲の土砂を吸い込み、地中に空洞を広げることがあるといいます。もちろん多少空洞ができても、すべてがすぐに危険というわけではありません。しかし、実際に歩道の陥没事故なども起きており、油断は禁物です。道路舗装の専門家である土質工学研究室の秋葉正一教授も、こうした現実を憂慮。地中レーダー(電磁波)を使って舗装を壊さずに空洞を見つけ、その大きさやリスクなどを評価する手法について研究を進めています。「空洞ができるということは舗装も傷んでいるということ。空洞を調べれば舗装の健全さもわかり、道路や舗装を長持ちさせることにもつながります」と、秋葉教授はその意義を強調します。海外も認める高品質な日本の道路を、これからも守り続けるために、今、土木の知恵が試されているのです。

研究室から

当研究室は舗装や舗装材料に関する研究を行っている日本でも数少ない研究室です。道路について深く、楽しく学ぶことができますよ。

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