建設材料工学研究室 山口晋准教授

コンクリートは、
ブロック遊びだ。

建設材料工学研究室

山口晋准教授

小さなブロックをカチカチとつなぎ、家やクルマを組み立てる。幼い頃、誰もが夢中になったブロック遊び。現在、多くのコンクリート構造物が、このブロック遊びのようにつくられているなんて、あなたは知っていましたか?コンクリートといえば、工事現場でセメントと砂利に水を加えてかきまぜてつくる。そんなイメージで捉えている人も多いでしょう。これに対し、あらかじめ工場で製造し、ブロックとして現場に運び込むのが、プレキャストコンクリート(プレコン)です。現場で打つより精度や強度が高く、製造の際の人手もかからないなど多彩なメリットがあり、下水管やトンネルの壁、高層ビルなど、今や街づくりには不可欠なものとなっています。建設材料工学研究室の山口晋准教授が取り組むのは、このプレコンの製造技術に関する研究。高強度なプレコン製造に必須の「オートクレイブ養生」は、高温・高圧の蒸気釜を使うため、大量のエネルギーを消費する欠点があります。そこで山口准教授は、養生時間や添加物を工夫。コストを下げながら高品質な製品をつくる技術を模索しています。プレコンが進化すれば、ブロック遊びのようにスムーズで楽しい、そんな未来の街づくりがさらに広がっていくかもしれません。

研究室から

どんな研究でも簡単に答えは出てきません。何事にも好奇心を持ち、粘り強く研究活動に取り組んでほしいと思います。

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