土質・道路研究室 加納陽輔准教授

健康なうちに、
直しておきましょうね。

土質・道路研究室

加納陽輔准教授

家が消え、ビルが建ち、年々街並みは変わっても、小さい頃から歩き慣れたあの道だけは、ずっと変わらないなぁ。ついそんな風に思いがちですが、さにあらず。数十年以上も使える建築物に比べ、意外に道路は短命です。何しろ大型車両が走り回り、雨や雪、高・低温や紫外線などにモロに晒されるわけですから、短期間で劣化しやすく、どうしても頻繁な補修が必要になります。しかも劣化の進み方は、道路の構造や交通量、気象条件などによりまちまち。壊れそうだから補修するというより、壊れてから直すという対応が、今は一般的です。こうした現状に異を唱えるのが、土質・道路研究室で舗装劣化のメカニズムなどを研究する加納陽輔准教授。研究の大きな目標は、環境条件などのデータをもとに、道路それぞれの寿命を予測すること。いわば賞味期限の設定です。「道路の補修は虫歯の治療と似ています。外から見てわかるような劣化はもはや末期症状であり、泥縄式に補修するより、もっと早く予防的に補修した方が時間もコストも節約できます。そのためにも寿命の目安が必要なのです」と、加納准教授は力説します。総延長120万㎞以上に及ぶ日本の道路を、限られたマンパワーで維持するために、土木の知恵が総動員されています。

研究室から

私たちの研究室で、「どうして?」、「どうすれば?」を考える習慣、技術者のメガネで社会の課題とニーズを捉える習慣をぜひ身につけてください。

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