土木計画学研究室 青山定敬教授

真夜中でも嵐でも、
SOSは見逃さない。

土木計画学研究室

青山定敬教授

地震や台風などの大災害が発生した場合、まず最優先でやらなければならないのは、被災地の情報を集めることに尽きるでしょう。しかし、道路が寸断されてしまうと、地上からは近づくことができず、夜間や荒天時は、航空機で空から見ることもままなりません。どこでどんな救援を必要としているのか、事態は一刻を争うというのに何もわからない。そんな時頼りになるのは、天候にも災害にも負けない宇宙からの目です。日本の地球観測衛星「だいち2号」の開発にも携わった土木計画学研究室の青山定敬教授は、衛星データを使い被災状況を把握するための研究に取り組んでいます。だいちなどの衛星は、目に見える光だけではなく、目に見えないマイクロ波のレーダーも用い、地球を観測・撮影しています。マイクロ波は夜間はもちろん、雲や雨の影響も受けにくく、被災状況を調べるにはもってこいといえます。さらに青山教授は、レーダー衛星の弱点である都市部の観測にも着目。建物の影などになって見えない部分を、独自の解析技術などで補完し、解決することなども考えています。土木工学の究極のテーマは、災害から人の命と暮らしを守ること。今後、衛星データはその強力な武器となるに違いありません。

研究室から

研究には、自由な発想で新たなことを考えるという面白さがあります。既存の概念に囚われないユニークな発想ができる人なら大歓迎です。

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