測量学研究室 杉村俊郎特任教授

どうして?
ポツンと熱帯夜。

測量学研究室

杉村俊郎特任教授

東京など大都市の夏の暑さは、もはや耐えがたいほど。沖縄出身の人ですら音を上げるという異常事態です。まあ地球温暖化の時代だから仕方がないって?いいえ、それだけではありません。実は大都市の気温は郊外などに比べ、ポツンと島のように高くなっていることが多いのです。それが近年話題のヒートアイランド現象。大都市では人の活動が盛んなこと、地面がアスファルトに覆われ緑が少ないことなどが原因といわれていますが、未解明のことも多く、今後の研究が期待されています。測量学研究室の杉村俊郎特任教授は、人工衛星の画像をもとに気象や地形の変動などを観測する、リモートセンシング技術のエキスパート。現在、天気予報でおなじみの気象衛星「ひまわり8号」のデータを用い、ヒートアイランド現象の研究にも力を注いでいます。「私たちがよく使う地球観測衛星は、何日かに一度しか同じ場所を撮りません。しかし静止衛星のひまわりは、日本付近を2分半という間隔で撮影します。そのため地表の熱の変動を調べるような研究には、非常に適しているんですよ」と、杉村特任教授は説明します。都市の見慣れた日常も、視点を変えると違った姿に見える。これからの土木技術者には、地球サイズで考える発想も必要なようです。

研究室から

自分の住んでいるところは宇宙から見たらどんな風に見えるんだろう。そう思っている人なら、ここで面白い研究ができるんじゃないでしょうか。

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