環境工学研究室 森田弘昭教授

この国の前進を止めずに、
下水道をつくる。

環境工学研究室

森田弘昭教授

カオスのような自転車、二輪車、自動車の波また波。いまだインフラが不足するベトナムにとって、道路交通はまさに生命線。終わりのない渋滞は、悩みの種であるとともに、未来へ向かって大きく成長するこの国の活力そのものといえるでしょう。一方でベトナムは、かつての日本と同じように、成長の負の側面として水質汚染などの公害にも直面しています。川をキレイにするために、下水道の建設はまったなし。しかし、渋滞著しいベトナムの道路に工事を受け入れる余裕はありません。環境工学研究室の森田弘昭教授は、国土交通省時代に産官学の国際協力事業で活躍。ベトナムに対して下水道建設の意義を説明するとともに、道路交通を止めずに下水管を埋設する「推進工法」という土木技術を提案。ホーチミンなどの大都市で、下水道建設の大きなプロジェクトを成功に導いてきました。現在は、下水道を建設中のベトナムの都市に赴き、学生と一緒に川の水質調査や川岸の景観の変化、住民の声などを調査。記録したデータをもとに、下水道整備の役割や効果を明らかにする研究に取り組んでいます。このような海外での活動から、未来の国際エンジニアが生まれることを、森田教授も心から望んでいます。

研究室から

ベトナムは活気に満ちたエネルギッシュな国です。その国づくりに自分も参加するんだという手応えを、研究の中で感じてほしいですね。

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