地盤工学研究室 西尾伸也教授

土木の知恵で、
海は宝の山になる。

地盤工学研究室

西尾伸也教授

日本は世界で6番目に広い国です。まさか!でも、この海の面積を含めれば、決して嘘とはいえません。日本沿岸から200海里の領域に広がる排他的経済水域(EEZ)こそ、私たちが忘れがちな手つかずの領土。ここには、あるとんでもないお宝も眠っています。それが、未来のエネルギー資源として注目を集めているメタンハイドレート。天然ガスの主成分と同じメタンと水からなる固体で、「燃える氷」ともいわれ、排出する二酸化炭素や大気汚染物質も少ないとされるクリーンなエネルギーです。国が主導するメタンハイドレートの開発プロジェクトには、地盤工学研究室の西尾伸也教授が当初から参画しています。幅広い分野の専門家で構成される研究チームの中で、西尾教授が担当するのは採掘時における地盤の変化の調査など。「メタンハイドレートは海底の軟弱地盤の下に存在します。そこを不用意に採掘すると、海底で地滑りが起こる可能性もあります。軟弱な地盤を管理するのは土木のお家芸、というわけで、私たちの出番があるわけです」と、西尾教授は説明します。なるほど、日本の将来を左右する資源の探索や採掘にも、土木の知恵が役立っているとは。社会を支える土木工学の広がりと深度には、驚かされるばかりです。

研究室から

私の研究室では学生に自分の研究テーマを考えさせています。最近はマイクロプラスチックの研究なども学生と一緒に取り組んでいますよ。

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